フェントン酸化 - 生物処理によるベンズ ( a ) アントラセン汚染土壌の浄化
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概要
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ベンズ（a）アントラセン（BAA）汚染土壌（初期濃度：500mgkg-1）の浄化方法としてフェントン酸化一生物処理を行った．まず，最適エタノール，Fe2+，H2O2添加量がBAA分解に及ぼす影響を調べた結果，川砂1g当たりにエタノール0.75ml，0.5MFe2+0.2ml，30%H2O20.25mlを，堆積土1g当たりにエタノール1.0mt，0.5MFe2+0.2ml，30%H2O20．3mlを添加した時の分解率は最大となった．次に，これらの条件で97%以上のBAAがフェントン処理され，その内51%（川砂），43%（堆積土）がベンズ（a）アントラセン-7,12-ジオン（BAADI）になった．さらに，BAA汚染堆積土を用いてフェントン処理前後生分解性を比較した結果，63日間の培養期間後にBAADIは98%分解されたが，BAAは12%しか分解しなかったことから，フェントン酸化によりBAAがBAADIに変換されることにより，生分解性が促進されことがわかった．
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2001-05-20
著者
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