施肥幅の拡大が茶樹の窒素利用効率に及ぼす影響
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概要
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慣行施肥が行われている茶園において,重窒素標識硫安をうね間施肥(うね間中央から株元へ15cmの施肥幅)及び広幅施肥(うね間中央から株元へ40cmの施肥幅)で上乗せ施用し,両者の窒素利用効率を解析した。その結果,広幅施肥を行うことによって,慣行のうね間施肥を行った場合に比べ,硫安で施肥した窒素の利用効率は33〜38%向上することが分かった。また,窒素の利用効率向上は,秋肥,春肥,芽出し肥,夏肥のいずれの時期においても認められた。
著者
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渡部 育夫
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
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野中 邦彦
独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構 野菜茶業研究所
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廣野 祐平
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
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