訪花昆虫による夏秋キュウリの収穫量調節
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概要
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夏秋キュウリは人為的に収穫量を調節することが難しく、生産量が安定しない作物である。現在、収穫量を明確に増加させる技術は見いだせないが、確実に抑制する方法として摘果がある。しかし、摘果は収穫予定の果実を早期に摘除する方法であるため収穫とほぼ同じ労力が必要であり、より省力的な技術開発が求められている。ところで、福島県内の夏秋キュウリにおいて、防虫ネットを全面被覆した簡易施設内で栽培する方法が急速に普及しつつある。この栽培法は訪花昆虫の飛来が遮断されるため、開花しても収穫に至らない「流れ果」が多発し収穫量が著しく減少する。そのため訪花昆虫を施設内に放し受粉を促すことで着果を安定させている。一般的にキュウリは単為結果性が高く受粉しなくても肥大すると言われるが、本県の夏秋キュウリで使われている品種はこの性質が不完全であると考えられる。本研究では、単為結果性が不完全であること利用し、訪花昆虫を用いた受粉の有無による収穫量の抑制効果を検討した。
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[東北農業試験研究協議会] | 論文
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