紫黒糯品種「小紫」の玄米色素発現に及ぼす窒素施肥の影響
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概要
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「小紫」は2000年3月に品種登録された秋田県育成の早生、短稈の紫黒糯品種である。この品種は、玄米の糠層の一部にアントシアニン系色素を有するため、水やアルコールに溶解し、薄い赤からピンク色となる特徴をもっている。「小紫」は、主に着色食品素材として地域特産的に加工利用され、中山間地における栽培が期待されている。一方、紫黒糯品種は一般糯品種に比較し収量が低く、「小紫」もまた一般糯品種の7割程度の収量である問題点がある。そこで、本試験では紫黒糯の特徴を生かして色素量を多くかつ品質を向上させることにより、低い収量性でも高い付加価値をつけることをねらいと行った。作物におけるアントシアニン系色素量についての報告は少ないが、トウモロコシでは窒素量がアントシアニン系色素の蓄積に関係する報告が数例示されている。そこで、今回、特に基肥窒素量を増やした場合について、抽出による色素量、玄米の明度、色相を調査し、玄米の色素発現に及ぼす窒素施肥の影響について検討した。
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[東北農業試験研究協議会] | 論文
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