ライグラス、フェスクおよびフェストロリウムの催芽後の種子根長と葉長の測定
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概要
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イタリアンライグラスは、その他寒地型牧草に比べ収量性や嗜好性がよいが、既存のイタリアンライグラスの多年利用は難しい。しかしフェスク類の環境適応性や永続性をイタリアンライグラス等に導入したフェストロリウムは、多年利用が可能である。牧草の環境適応性や永続性を刈り取り後の地上部の再生力として捉えると、再生力は茎や根にある貯蔵物質の量と、根からの無機栄養分の吸収に関係があると考えられる。この二つはともに根の量をパラメーターに含む量であり、環境適応性や永続性を高めるために、フェストロリウムを根の大きさや形態によって評価することは有効であると思われる。主要草種に関して根の量や分布を比較した報告はあるが、圃場での調査に大変な労力を要し、測定精度にも限界がある。このため、多数の品種・系統の評価を必要とする育種に適用することは難しい。また従来の根量測定では根を掘り出さなければならず、経時的に同一個体を測定することができない。本試験ではライグラス、フェスクおよびフェストロリウムについて、根の生長に関する基礎的な知見を得るため、催芽後の種子根長および葉長を非破壊的に経時的に測定して、草種間および品種間の変異を比較した。
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[東北農業試験研究協議会] | 論文
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