早生・耐冷・耐病・良質糯新品種「オラガモチ」の特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
長野県では、標高900m以下の地帯向けに「もちひかり」を糯の奨励品種に指定しているが、標高700m~900mm地帯では「もちひかり」の成熟期が地域の登熟限界に近く、収量、品質が安定せず遅延型冷害の危険性もあるため、作付けは少なく、当該地域では主として「もちひかり」よりやや早生の「ヒメノモチ」が作付けされている。しかし、「ヒメノモチ」は、穂発芽や胴割れの発生が多く品質が不安定で、糯の識別に役立つふ先色も無いことから奨励品種には採用されていない。したがって、標高700m~900mの現地からは「ヒメノモチ」並みの熟期で、栽培特性の優れた糯品種が強く要望されていた。「オラガモチ」は、早生で耐冷性、いもち病抵抗性、外観品種や餅の食味に優れていることから、平成12年度に長野県で奨励品種に採用され、「ヒメノモチ」に替えて普及が見込まれている。
- [東北農業試験研究協議会]の論文
[東北農業試験研究協議会] | 論文
- 豚の飼養環境ストレス軽減へのプロバイオティクス(Bacillus subtilis C-3102株)添加給与の有効性
- エダマメ品種'あきた香り五葉'の収穫判断基準と収穫判定スケール
- 水稲新品種「青系138号」の特性について
- レーザー乾田均平作業による土壌硬度の変化と水稲の移植精度
- リンゴ自家摘果性遺伝資源の探索