仙台市近郊地域における農産物直売活動の生産者の類型化と特徴
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概要
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近年農産物の直売が活発に行われており、県内でも様々な活動をしている直売組織が見られる。特に仙台市近郊地域については、東北最大のマーケットが近接していることなどから直売活動にとって有利な条件下にあり、一層活発になることが考えられる。この地域において、直売組織の代表者に直売活動の内容や今後の意向について聞き取り調査を行った結果、直売組織の構成メンバーは1~27戸(平均9戸)で、特に「共同直売所型」組織では平均13戸と比較的多数の生産者が参加していた。また、運営主体が行政やJAである場合の方が、生産者が運営している組織よりも参加者が多くなる傾向があった。直売活動において組織としての統一性・方向性をとることは重要である。しかし、参加者が多かったり、行政やJAの呼びかけで結成された組織では、構成メンバーの直売活動に対する意識や意向、直売に取り組む姿勢が多様であること、多くの生産者は複数の直売組織に属して活動していることから、直売組織の実態を正確に把握するのは困難であることが分かった。そこで、直売組織に属して活動している個々のメンバーに、直売活動の内容と直売を始めたきっかけや今後の意向、自分の直売活動に対する自己評価等をアンケートすることによって、生産者の特徴や直売活動の目的、意識の変化、今後の活動意向について分析し、直売組織のメンバーを単位とした直売活動のタイプの分類を試みた。
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[東北農業試験研究協議会] | 論文
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