'水ナス'の加温栽培における最低気温が収量および果実品質に及ぼす影響(栽培管理・作型)
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概要
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近年普及し始めた'水ナス'加温栽培における温度管理技術を確立するため, 最低気温が, 加温栽培'水ナス'の収量および果実品質に及ぼす影響について検討した.最低気温14℃では, 葉に低温障害が現れるとともに, 総収量および可販果収量が16℃および18℃と比較して著しく少なかった.最低気温16℃と18℃との間に収量差は認められなかった.最低気温16℃および18℃で栽培された'水ナス'の果実品質を比較したところ, 果色には差がなく, 16℃で果形が細長くなった.しかし, その差はわずかであり, 外観上の品質には差が認められなかった.18℃では16℃よりも, 中果皮が有意に柔らかくなるとともに, 漬物加工時のNaClの浸透性が向上した.しかし, 現在'水ナス'の価格は外観上の品質によって決定されているため, 16℃と18℃との間には果実の価格差がなく, 現状では'水ナス'加温栽培の最低気温は暖房コストの安い16℃が適すると考えられる.
- 園芸学会の論文
- 2005-09-15
著者
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森川 信也
大阪食とみどり技セ
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鈴木 敏征
大阪府立食とみどりの総合技術センター
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辻 博美
大阪食とみどり技セ
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辻 博美
大阪府立食とみどりの総合技術センター
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森川 信也
大阪府立食とみどりの総合技術センター
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鈴木 敏征
大阪食とみどり技セ
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