南極圏における日本南極地域観測隊員の血中コルチゾール日内リズムについての研究
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概要
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血中コルチゾールの日内リズムの変化を,昭和基地に居住する隊員について調査した.年4回(3月,6月,9月,12月),昼夜時間の異なる時期を選び,1日4回(8時,12時,18時,22時)採血し,血中コルチゾールを測定した.日内リズムの乱れは,暗期の6月に得られ,他の3時期は,正常のリズムであった.さらに,個々のリズムとそれらの睡眠覚醒時間を合わせて考慮すると,血中コルチゾールの日内リズムは,睡眠覚醒の周期に合い,ピークは,ほぼ,覚醒時に得られた.6月,12月に行った睡眠覚醒の変化に伴うリズムの変化,夜勤者から得られた各時期の一定したリズムから,昼夜の変化より,睡眠覚醒周期が,血中コルチゾールの日内リズムの重要な因子の一つであろうと考えられた.
- 国立極地研究所の論文
著者
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井村 裕夫
神戸大学医学部第3内科
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朝比奈 一男
中京大学体育学部
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吉村 寿人
兵庫医科大学
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坪井 誠吉
神戸大学医学部
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戸田 嘉秋
神戸大学医学部
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坂本 登
神戸大学医学部
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井村 裕夫
神戸大学医学部
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