「ふじ」航路(1972-1973)における表面海水中のクロロフィル-α量の分布
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1972年11月25日から1973年4月16日まで,第14次南極地域観測隊海洋生物定常観測の一環として,「ふじ」航路に沿って表面海水中のクロロフィル色素を螢光法によって測定した.クロロフィル-α量は白木沿岸,マカッサル海峡,亜南極域,南極収束線以南の東経82°〜104°付近,東経15度線の63°〜67°S付近,アフリカ南岸付近,マラッカ海峡で高かった.各水域のクロロフィル-α量およびクロロフィル-αとフェオフィチンの和に対するクロロフィル-αの百分率の平均値を比較すると,南極域と亜南極域でクロロフィル-α量は最も高く,同時にクロロフィル-αの百分率も高かった.マラッカ海峡,セレベス海,マカッサル海峡ではクロロフィル-α量は高く,沿岸水の特徴を示していた.インド洋,北西太平洋,南シナ海のクロロフィル-α量は低く,また,クロロフィル-αの百分率も低かった.
- 国立極地研究所の論文
著者
関連論文
- 潮岬沖黒潮前線付近における栄養物質の微細分布
- 1972-1973年, 南極海インド洋区におけるクロロフィルαの垂直分布(英文)
- 油流出事故に対する水産庁の対応について
- 日本海の浮遊性ヤムシ類から検出された油粒子の出現分布
- 宮城県女川沖におけるツノナシオキアミの生態とその生息環境の季節変化(2)動物プランクトン生物量と橈脚類の群集構造
- 潮岬沖の黒潮前線付近における微細構造の観測
- 潮岬沖黒潮前線付近における魚類プランクトン,特にマイワシとマサバの卵・仔魚の分布特性
- 潮岬沖の黒潮前線付近における海洋構造とプランクトンの微細分布に関する調査
- 伊豆諸島海域における外洋性矢虫類の一種,Pterosagitta draco(Krohn)の分布特性
- マイワシ・コノシロ・サッパの卵の同定
- マサバ卵とその類似卵の発生と同定
- 黒潮親潮移行域生態系におけるツノナシオキアミの生物学とその重要性 (総特集 黒潮親潮移行域の物理・生物・化学過程) -- (3章 黒潮親潮移行域の低次生物生産)
- I-1. マイワシ資源の増加過程 : マイワシの来た道・辿る道(3)(第I部.マイワシの資源動態,マイワシ資源の変動と利用)
- 春季の北西太平洋において流網で採集されるさば属魚類の出現特性
- 「ふじ」航路(1972-1973)における表面海水中のクロロフィル-α量の分布
- 東京湾口域における Eucalanus californicus Johnson (カイアシ亜綱 : カラヌス目)の個体群構造の季節的変遷ならびに成体雄の形態(短報)
- 日本海の対馬暖流域における浮遊性毛顎動物の出現特性および優占3種のレジームシフトに対する応答 (総特集 レジーム・シフト研究--歴史と現状および今後の課題)
- 北太平洋の縁辺海および日本近海における浮遊性毛顎動物相と分布生態に関するレビュー (ヤムシ研究会ワークショップ論文集)
- 東シナ海における浮遊性ヤムシ類の動物相と分布生態に関するレビュー (ヤムシ研究会ワークショップ論文集)
- 日本南方海域における浮遊性ヤムシ類の動物相と分布生態に関するレビュー (ヤムシ研究会ワークショップ論文集)
- 日本海における浮遊性ヤムシ類の動物相と分布生態に関するレビュー (ヤムシ研究会ワークショップ論文集)
- エゾイソアイナメの卵・仔魚の形態と分布〔英文〕
- ヤムシ研究会ワークショップ論文集