ハードウェア/ソフトウェア協調設計のためのC言語に基づく協調シミュレータの実現

概要

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近年、VLSI技術の進歩に伴い、特定用途向けのLSIであるASIC(Application Specific Integrated Circuit)の開発が盛んに行なわれている。このようなLSIの開発では、多くの場合、高性能なLSIを短期間で設計することが要求される。このためHDL(Hardware Description Language)を用いたASIC開発支援システムの提案が行なわれている。また、仕様で与えられるハードウェア規模などの制約条件内で高性能なLSIを設計するには、ハードウェアとソフトウェアの機能分割が重要となる。このような機能分割を比較的容易に実現するために、ハードウェア/ソフトウェア協調設計を用いたASIC開発支援システムの提案も行なわれている。ハードウェア/ソフトウェア協調設計を用いたASIC開発支援システムでは、機能分割の結果に基づいてハードウェアとソフトウェアが同時に自動生成される。この時、生成されるハードウェアとソフトウェアが、仕様て与えられた制約条件を満足するか評価する必要がある。本報告では、ハードウェア/ソフトウェア協調設計において生成されるハードウェアとソフトウェアに対して、ソフトウェアの動的な動作解析を考慮した協調シミュレーションに関して考察する。提案する協調シミュレータでは、ハードウェアの制御方式をC言語を用いてモデル化している。このことにより、命令セット・アーキテクチャレベルにおけるC言語を用いたシミュレーションを可能とした。またこのレベルにおいて、この協調シミュレータはマシンサイクル毎のハードウェアのシミュレーションも実行可能である。以上の特徴により、この協調シミュレータを用いることで、機能分割に必要なハードウェアの動的な使用状況などの情報を得ることか出来る。この情報は機能分割の評価を行なうための重要な指針を与える。
電子情報通信学会の論文
1994-09-26

ハードウェア/ソフトウェア協調設計のためのC言語に基づく協調シミュレータの実現

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