脳卒中におけるけいれん発作について : 脳神経外科の立場より
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概要
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脳卒中急性期で病変部を, CTにてテント上に確認できた499例に対し, けいれん発作について検討した。1)けいれん発作出現頻度は, 直後けいれん4.2%, 早期けいれん1.6%, 晩期けいれん5.2%(2年以上経過した症例では7.5%)であった。2)晩期けいれん発生率の高かった症例は, ア)開頭血腫除去術例, イ)くも膜下出血後の脳梗塞例, ウ)出血性脳梗塞例, 二)脳梗塞の直後けいれん発生例であった。3)出血, 虚血を問わず手術例にけいれん発作の発生率が高かった。4)晩期けいれんの92%が2年以内の発症であった。5)皮質下出血, 脳梗塞の直後けいれん例は生命予後不良ではなかった。
- 日本てんかん学会の論文
- 1990-04-30
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