安全な鎮静・鎮痛法の講習会の改良に向けて─プレテスト・ポストテストによる習熟度評価の導入─
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概要
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日本医学シミュレーション学会は安全な鎮静・鎮痛法の講習会を行っている.セミナー受講前後の受講生の知識を確認するために,セミナーを受けた受講生55人のうち同意が得られた47名を対象とし,米国麻酔科学会非麻酔科医のための鎮静・鎮痛ガイドラインに基づくプレ・ポストテストを行った.プレテストに比べ,ポストテストにおいて有意に正答率が上昇した.しかし,両テストにおいて,「カプノグラフィの重要性」を問う問題では正答率50%未満であった.本セミナーは,安全な鎮静を普及させる可能性を示唆している.しかし,さらに安全な鎮静を普及させるためには,今回の結果をもとに講習会内容を検討し,今後も継続的な講習会の評価と改訂が望まれる.
- 日本臨床麻酔学会の論文
著者
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藤原 俊介
大阪医科大学麻酔科学教室
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藤原 俊介
大阪医科大学 麻酔科学教室
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讃岐 拓郎
大阪歯科大学
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安宅 一晃
大阪市立総合医療センター 中央臨床工学部
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上農 喜朗
紀南病院麻酔科
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羽場 政法
日本赤十字社和歌山医療センター麻酔科部
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駒澤 伸泰
大阪医科大学麻酔科学教室
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