ミルメシアにおけるレクチン結合様式―ABC法による組織化学的検討―
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概要
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ウイルス性疣贅はhuman papillomavirus(HPV)感染によりケラチノサイトがtransformationを起こし,腫瘍性増殖を来たしたものと考えられている.このtransformationに伴うケラチノサイトの形質の変化をミルメシア9例を対象に,糖特異性の異なるPNA,UEA-I,WGAの3種のレクチンの結合性の面からABC法を用いて検討した.この結果,ミルメシアにおいては,周辺正常部と疣贅部との間に明瞭な染色性の違いを認めた.このことはミルメシアがHPV感染によりケラチノサイトの特異な形態的変化を引き起こすとともに,細胞膜糖質の代謝の面からも大きな変化を来たしていることを示すものであると考えた.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
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