Malignant melanomaの広汎な転移によるgeneralized melanosisの1例
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概要
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腰部に原発し,その後内臓に広汎な転移を見,かつgeneralized melanosisおよび高度のメラニン尿を来した47歳,女性の悪性黒色腫の1例を報告した.generalized melanosisを呈した皮膚病変部の光顕ならびに電顕的組織所見ではメラニン色素は主として真皮全層にわたり組織球内および血管内皮細胞内の空胞内にメラノゾームおよびその崩壊産物と思われる顆粒状物質として認められたが,これらと無関係に血管周囲性真皮結合織間および脂肪細胞間にも同様所見が認められた.malignant melanoma cellは認められなかった.広汎に転移を来した悪性黒色腫にgeneralized melanosisが併発することは極めて稀有な現象であり,全世界的にみてもその報告は21例にすぎず,ここに報告した症例は本邦第1例である.既往報告例の総計的観察を行うとともに,本症の発症機序を自験例ならびに既往報告例に基づき考察した.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
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