爪甲下黒色腫―16症例の臨床病理組織学的検討―
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概要
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日本人の黒色腫の出現頻度は,白人に較べて低い.爪甲下黒色腫は,日本人でも稀である.しかしながら,われわれは,皮膚性黒色腫86例中16例(19%)と多くの症例を経験している.これらのうち,69%は手指に,31%は足趾に出現している.最も高頻度に認められたのは拇指であった.組織学的には,肢端黒子型が67%,表在拡大型が50%で,両者の組織型を有するものもみられた.結節型は認められなかった,多くはClarks LevelⅣあるいはⅤであった.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
著者
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加藤 泰三
東北大学医学部皮膚科
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高橋 正昭
東北労災病院
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竹松 英明
東北大学医学部皮膚科学教室
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小幡 正明
東北大学医学部皮膚科学教室
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富田 靖
東北大学医学部皮膚科学教室
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阿部 力哉
東北大学医学部第二外科学教室
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