Nail-Patella症候群の爪病変 -爪の病理組織学的検索-
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概要
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Nail-Patella 症候群2例の指爪の生検を行ったところ,HE 標本で正常爪表皮には認められない穎粒層が爪母,爪床の全長にわたり存在していた.穎粒層は15~16週齢の胎生期の爪母原基に観察される.又猿を用いた実験で爪母を切除し,爪床のみで形成された爪甲にも認められる.これらのことから本疾患の爪の形成異常は胎生期に爪の原基は形成されるが,それから爪母の細胞への成熟過程で何らかの障害が生じ,完全な爪母の形成がなされていないのではないかと考える.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
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