多発神経炎および内分泌症状を伴うplasma cell dyscrasiaの 一例-皮疹を中心にして-
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概要
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多発神経炎および内分泌症状を伴う plasma celldyscrasia と思われる36歳女性例を報告した.自験例を含む本邦報告54例について皮疹を中心に検討した.皮膚の色素沈着は54例中51例にあり特徴の一つであった.発生機序として従来いわれてきた acanthosis nigricans は否定したい.自験例ではACTH が高値であり,色素沈着はそのためとも考えられるが,多くの例ではその測定は行われておらず確証は得られない.その他,剛毛,血管腫,扁平丘疹,皮膚硬化について若干考察した.また,内分泌異常では,1.耐糖能の低下か70%にみられた.2.尿エストロゲンは男性では高値で,女性ではむしろ低値であり興味深い.今後は脳下垂体からホルモン受容器までの一連の検索によりさらに明らかにされると思われる.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
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