山口県内で飼養される子牛の口腔内における志賀毒素産生性大腸菌 の保有状況
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概要
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2006~2009年に,山口県内A農場で飼養される子牛の口腔内における志賀毒素産生性大腸菌(STEC)の保有状況を検討した.186頭のうち24頭(12.9%)から27株のSTECが分離され,O群型は,O26が13株と最も多く,次いで型別不能株(OUT:5株),O8(4株),O111(3株),O119(2株)であった.12薬剤による薬剤感受性試験の結果,24株(89%)が供試した1剤以上に耐性を示し,O8の4株とO111の1株はシプロフロキサシンに,O26の1 株はホスホマイシンに耐性を示した.O26及びO111分離株のパルスフィールドゲル電気泳動解析の結果,各血清型の中で同一あるいは非常に類似したパターンを示す株がみられたことから,農場内で由来の同じ株が個体間で水平伝搬した可能性が示唆された.
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Japan Veterinary Medical Association | 論文
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