豚疣贅性心内膜炎型敗血症由来β溶血性レンサ球菌の薬剤感受性と耐性遺伝子保有状況
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概要
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鹿児島県におけると畜検査で発見された豚の心疣状部から分離されたStreptococcus dysgalactiae subsp. equisimilis(S. equisimilis)91株,S. porcinus 10株を用いて,PCRによる人の病原性に関与する遺伝子の検索,薬剤感受性試験及び薬剤耐性遺伝子の保有について検討した.Lancefield の型別ではS. equisimilis 91株中74株はC群で,17株は型別不能であった.病原性関連遺伝子はsagA が75株から検出されたが,slo及びskcgは検出されなかった.薬剤感受性については,アミノグリコシド(AG)系,テトラサイクリン(TC)系及びマクロライド(ML)系薬剤に対する耐性株が存在し,耐性遺伝子は,AG系のaph (3')-III aが19株,TC 系のtet(O)及びtet(M)がそれぞれ46株, 17株,ML系のermB及びmefAがそれぞれ31株,6株から検出された.薬剤耐性遺伝子を保有するS. equisimilisの存在が確認されたことから,今後豚における本菌の継続的な監視が必要であることが示唆された.
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Japan Veterinary Medical Association | 論文
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