山口県内のペットショップで販売されている爬虫類のサルモネラ保有状況及び薬剤感受性
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概要
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山口県内のペットショップで販売されている爬虫類139検体(カメ類99検体,トカゲ類32検体及びヘビ類8検体)についてサルモネラの保有状況を調査した.サルモネラ保有率は全体で50%であり,動物別ではカメ類が42%,トカゲ類が69%,ヘビ類が75%であった.陽性70検体から得られた82株は4亜種(Salmonella enterica subsp. enterica[亜種I],salamae[II],diarizonae[IIIb]並びにhoutenae[IV]),53血清型に型別された.また亜種Iの59株は38血清型に型別され,そのうちカメ類ではAbony,Pomona,Thompson,トカゲ類ではFluntern,Kentuckyの分離頻度が高かった.12薬剤による薬剤感受性試験の結果,分離株の50%(41株)が供試した1剤以上の薬剤に耐性を示し,8剤に耐性を示す株もあった.また,トカゲ類2検体から分離された2株がニューキノロン系のCPFXとTFLXに耐性を示した.
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Japan Veterinary Medical Association | 論文
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