ストーマ再造設で改善した創感染合併ループストーマ管理困難の1例
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概要
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創感染やストーマ後壁の陥没でストーマ管理が困難となった症例に対し,医師と認定看護師の協働でストーマサイトマーキングを行い,それに基づきストーマを再造設して良好な結果を得たので報告する. 症例は70歳,女性.当院産婦人科で両側卵巣癌に対する手術後,直腸穿孔による汎発性腹膜炎を併発して横行結腸ループストーマを造設した.手術部位感染により正中創が哆開,ストーマ管理,排便管理困難の状態に陥った.様々な処置を行ったが改善がみられず,ストーマ再造設を検討した.現在のストーマの中心から1.5cm外側として正中創から3cm以上離し,腸骨からの距離も考慮して,医師と認定看護師の協働でストーマサイトマーキングを行った.術式は単孔式ストーマ造設術とした.肛門側腸管は閉鎖し,マーキングに基づき正中創より3.5cm外側に高さのある円形のストーマを造設した.術後は正中創とストーマの管理が別々にできるようになり,ストーマ管理が良好となった.
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日本外科系連合学会 | 論文
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