切除不能・再発大腸癌に対し,2次治療以降に行ったmFOLFOX6療法の治療成績
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
mFOLFOX6療法はFOLFOX4療法よりも投与法が簡便で, 外来化学療法の普及に伴い, 本邦では切除不能・再発大腸癌に対してもっとも汎用されるレジメンになりつつある。しかし, その治療成績と副作用について, 十分に検討された報告は少ない。今回, 2次治療以降に行った切除不能・再発大腸癌27例を対象に, その治療効果と副作用について検討した。投与回数1-17 (中央値4) 回, relative dose intensity 50-100 (中央値75) %。2次治療16例, 3次治療6例, 4次治療以降5例であった。評価可能であった18例の奏効率は17% (PR3例), 50%生存期間は13.1カ月, 50%無増悪期間は5.8カ月であった。主な副作用は末梢神経障害grade13例, grade25例, grade31例, 白血球・好中球減少grade11例, grade29例, grade32例であった。以上より, 2次治療以降に行ったmFOLFOX6療法の治療成績, 副作用は, 欧米の2次治療としてのFOLFOX療法の報告の同等と考えられる。
- 日本外科系連合学会の論文
日本外科系連合学会 | 論文
- 大腸内視鏡検査後に横行結腸の大網穿通により皮下気腫・後腹膜気腫を発症した1例
- 食道神経鞘腫の1例
- 切除不能・再発大腸癌に対し,2次治療以降に行ったmFOLFOX6療法の治療成績
- Composix Mesh®を用いて腹腔鏡下に修復したMorgagni孔ヘルニアの1例
- 膀胱癌術前検査のMRI拡散強調画像で発見された直腸S状部癌の1例