膀胱癌術前検査のMRI拡散強調画像で発見された直腸S状部癌の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例は75歳, 男性。血尿を主訴として当院泌尿器科を受診した。膀胱鏡で膀胱癌と診断し, 経尿道的膀胱切除術を施行した。2カ月後の膀胱鏡で膀胱癌の再発を認めた。膀胱全摘術の予定でMRI検査を施行したところ, 拡散強調画像で膀胱のほかに大腸に高信号を認めた。大腸内視鏡検査で直腸S状部癌と診断され, 外科紹介となった。MRI拡散強調画像は近年, 体幹部にも臨床応用されるようになり, 様々な悪性腫瘍の検出に有用と期待されている。今回の症例は膀胱癌の術前検査として行われたMRIの拡散強調画像により偶然に直腸S状部癌が発見されたもので, その有用性を示唆する1例と考えられる。
- 日本外科系連合学会の論文
日本外科系連合学会 | 論文
- 大腸内視鏡検査後に横行結腸の大網穿通により皮下気腫・後腹膜気腫を発症した1例
- 食道神経鞘腫の1例
- 切除不能・再発大腸癌に対し,2次治療以降に行ったmFOLFOX6療法の治療成績
- Composix Mesh®を用いて腹腔鏡下に修復したMorgagni孔ヘルニアの1例
- 膀胱癌術前検査のMRI拡散強調画像で発見された直腸S状部癌の1例