非閉塞性腸間膜虚血症の検討
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概要
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目的:非閉塞性腸間膜虚血症(Non occlusive mesenteric ischemia:以下NOMI)の臨床的特徴から,手術の絶対適応となる腸管全層壊死の早期発見の可能性について検討をした.対象および方法:2006年1月から2011年8月までに腹部造影CT検査および手術所見からNOMIと診断され腸管切除が施行された11例を対象とした.11例を病理組織学的に,腸管粘膜壊死群と腸管全層壊死群に分類し,それぞれ臨床検査所見,転帰などについて検討した.結果:平均年齢は78歳で11例中,在院死は1例であった.腸管全層壊死群は腹膜刺激症状を呈しやすく,血液検査上はCRP値が高値を示す傾向にあり,腸管全層壊死症例の早期発見の手がかりになりうると思われた.結語:NOMI11例について検討を行い,文献的考察を加えて報告した.
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