当科における新鮮凍結血漿(FFP)の適正使用に関する検討
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概要
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目的:新鮮凍結血漿(FFP)の適正使用に関する報告は少ない.当科のFFPの使用が適正であるか検証した. 方法:平成19年度にFFPを使用した19例について,FFP使用の理由と量,併用した赤血球濃厚液(RCC),血小板濃厚液(PC),FFP投与前後のプロトロンビン時間(PT)測定の有無と値,予後を検討した. 結果:使用理由は,出血が68.4%,DICが26.3%,術後血圧低下・尿量減少が5.3%であった.FFP使用量は平均10.9単位で,RCC,PC併用は95%,26%であった.FFP/RCC単位比は0.37であった.FFP投与前後のPT測定は79%,58%の症例に行われ,投与前のPT平均値は42%であった. 結論:FFPの使用基準はほぼ守られており,FFP/RCC単位比を全国集計と比較すると,当科のFFP使用は概ね適正である.FFP使用前後のPT測定の徹底が今後の課題である.
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