同時性卵巣転移をきたしたS状結腸癌の1例
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概要
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症例は64歳,女性.近医にてS状結腸癌の診断を受け当院を受診.腹部MRI検査で右卵巣に6cm大の充実成分と嚢胞成分の混在する腫瘤も認めた.画像所見より右卵巣癌が疑われ,手術はS状結腸切除術,子宮全摘術,両側付属器切除術を施行した.切除標本の免疫組織染色において大腸癌と卵巣腫瘍との染色性(CK7 陰性 CK20 陽性)が一致し大腸癌からの卵巣転移との確定診断を得た.大腸癌の卵巣転移は全体の1.6~6.4%と稀な転移形式である.今回われわれは,同時性卵巣転移をきたしたS状結腸癌の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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日本外科系連合学会 | 論文
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