大腸癌同時性肝転移症例における腹腔鏡下大腸切除先行の経験
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概要
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目的 当センター下部消化管外科における大腸癌同時性肝転移症例に対し,腹腔鏡下大腸切除術(LAC)を先行し,二期的に肝切除を施行した症例の手術成績,術後経過を検討した.対象 2007年4月から2009年3月までの上記症例5例を対象とした.また同時期に倉敷中央病院外科で経験した開腹下一期的大腸,肝切除13例を対照とした.結果 LACは全例D3郭清を行い,術後合併症はなく平均術後在院日数は7.2日であった.また二期的肝切除後も合併症はなく平均在院日数は7.6日であった.一方,開腹下一期的大腸,肝切除では術後合併症は61.5%みられ,在院死亡率は7.7%,平均術後在院日数は17.2日であった.結論 大腸癌同時性肝転移に対し,LAC先行,二期的肝切除は安全かつ適正な術式であると考える.
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