ヘルニア門の単純閉鎖とComposix Meshによる補強を併用した腹腔鏡下Morgagni孔ヘルニア修復術の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例は53歳の男性.労作時の軽度の呼吸困難を主訴とし,他院で施行した胸部X線,および胸腹部CTで横隔膜ヘルニアと診断され当院に紹介された.横行結腸および大網をヘルニア内容とするMorgagni孔ヘルニアと診断し腹腔鏡下に手術を行った.胸骨背面右側に約6×4cmのヘルニア門を認め,ヘルニア内容は容易に腹腔内に還納された.ヘルニア門を単純閉鎖した後にBard Composix E/X Mesh<SUP>®</SUP>で閉鎖部を覆い固定し手術を終了した.術後経過は良好で第7病日に退院した.術後約2年半の経過観察では再発やseromaは認めていない.比較的稀なMorgagni孔ヘルニアに対して腹腔鏡下に手術を行い良好に経過した症例を経験したので,多少の文献的考察を加えて報告する.
- 日本外科系連合学会の論文
日本外科系連合学会 | 論文
- 大腸内視鏡検査後に横行結腸の大網穿通により皮下気腫・後腹膜気腫を発症した1例
- 食道神経鞘腫の1例
- 切除不能・再発大腸癌に対し,2次治療以降に行ったmFOLFOX6療法の治療成績
- Composix Mesh®を用いて腹腔鏡下に修復したMorgagni孔ヘルニアの1例
- 膀胱癌術前検査のMRI拡散強調画像で発見された直腸S状部癌の1例