腹腔鏡下胃部分切除術を施行した胃迷入膵の1例
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概要
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胃の異所性膵に対して腹腔鏡下に腫瘍部摘出後,胃壁を腹壁側に支持糸で吊り上げ,胃部分切除術を施行した症例を経験したので報告する.<BR> 症例は35歳,男性.検診で施行した上部消化管造影検査で,胃体下部の前壁側にbridging foldを伴う約3cm大の隆起性病変を認め,外来を受診した.精査の結果胃粘膜下腫瘍と診断し,腹腔鏡下手術を施行した.<BR> 手術ではまず内視鏡で腫瘍の部位を確認後,漿膜側にマーキングを行った.surgical marginを確保し腫瘍を切除した.腫瘍摘出部の大彎側から小彎側にかけて胃壁全層を3針縫合し,その糸をエンドクローズ<SUP>TM</SUP>で腹壁外に引き出した.腹壁に吊り上げた2本の支持糸を調節して3回の自動縫合器で胃壁を縫合閉鎖した.術後経過は良好で,第14病日に退院した.
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日本外科系連合学会 | 論文
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