腹腔鏡下に摘出した毛髪胃石の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
毛髪胃石とは経口的に摂取された毛髪が胃内で一塊となり残存したものである.内視鏡下摘出が困難であり,開腹手術により摘出されることが多い.今回,毛髪胃石を腹腔鏡下に摘出したので文献的考察を加え報告する.症例は34歳,女性,心窩部痛を主訴に来院した.心窩部に腫瘤を触知し腹部CT検査,上部消化管造影検査で胃内に巨大な腫瘤を認めた.胃内視鏡検査で胃内に巨大な毛髪塊を認め,毛髪胃石と診断した.内視鏡的摘出を試みたが摘出困難で,腹腔鏡下毛髪胃石摘出術を施行した.摘出された胃石は11×4.5cm,220gと9×3cm,100gであった.経過は良好で術後7日目に退院した.現在経過観察中で,胃石の再発徴候も認めていない.
- 日本外科系連合学会の論文
日本外科系連合学会 | 論文
- 大腸内視鏡検査後に横行結腸の大網穿通により皮下気腫・後腹膜気腫を発症した1例
- 食道神経鞘腫の1例
- 切除不能・再発大腸癌に対し,2次治療以降に行ったmFOLFOX6療法の治療成績
- Composix Mesh®を用いて腹腔鏡下に修復したMorgagni孔ヘルニアの1例
- 膀胱癌術前検査のMRI拡散強調画像で発見された直腸S状部癌の1例