早期胃癌に対する腹腔鏡補助下胃切除術―導入初期18例の検討
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概要
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目的:2006年より導入した腹腔鏡補助下胃切除術(laparoscope-assisted gastrectomy:LAG)と開腹下胃切除術(open gastrectomy:OG)との比較により,われわれのLAGの妥当性を検討した.方法:胃中下部の早期胃癌を適応とし,2006年3月より2008年8月まで18例に対して腹腔鏡補助下に幽門保存胃切除術(pylorus preserving gastrectomy:PPG),幽門側胃切除術(distal gastrectomy:DG),分節胃切除術(segmental gastrectomy:SEG)を行ったが,これらの術後成績をOG 50例と比較した.結果:LADGを7例,LAPPGを10例,LASEGを1例に行い,OG症例より手術時間はLAGで80分長く,出血量は約200ml少なかった.排ガス,および解熱までの日数は約1日早かった.経口摂取時期,在院日数に有意差はなかった.結語:LAGは安全に施行でき,今後推進していくに足るものと考えられる.
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