腹腔鏡下手術を施行したS状結腸子宮内膜症の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例は46歳,女性。左下腹部痛と体重減少を主訴に近医を受診。S状結腸に異常を指摘され,精査治療目的に紹介となった。注腸検査では遠位S状結腸に偏側性の鋸歯状変化を伴う陰影欠損を認め,内視鏡検査においては発赤した小結節病変が存在し,同部位に強い屈曲と伸展不良を認めた。超音波内視鏡検査,MRI等の画像所見と合わせてS状結腸子宮内膜症と診断した。本症例ではイレウス症状を伴っていたため手術適応と診断し,腹腔鏡下S状結腸切除術を施行した。術中の腹腔鏡下の拡大観察にて,主病変部以外に近傍の腸管やダグラス窩腹膜にも子宮内膜症病変が認められた。腸管子宮内膜症は腹腔鏡下手術の良い適応であると考えられた。
- 日本外科系連合学会の論文
日本外科系連合学会 | 論文
- 大腸内視鏡検査後に横行結腸の大網穿通により皮下気腫・後腹膜気腫を発症した1例
- 食道神経鞘腫の1例
- 切除不能・再発大腸癌に対し,2次治療以降に行ったmFOLFOX6療法の治療成績
- Composix Mesh®を用いて腹腔鏡下に修復したMorgagni孔ヘルニアの1例
- 膀胱癌術前検査のMRI拡散強調画像で発見された直腸S状部癌の1例