進行再発大腸癌に対するS‐1/CPT‐11,mFOLFOX6の治療経験とQOLの評価
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概要
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進行再発大腸癌に対する化学療法として,S-1/CPT-11,mFOLFOX6を一次,二次治療(順不同)として行った治療経験とアンケートに基づくQOL評価を報告する。<BR> 対象は進行再発大腸癌12例である(S-1/CPT-11先行9例,mFOLFOX6先行3例)。先行レジメンの選択はinformed consent時点での患者の選択に従った。両治療法の奏効率,奏効期間,有害事象,生存期間およびQOLを評価した。<BR> 結果は,S-1/CPT-11先行例の奏効期間10.3カ月,二次治療の奏効期間5カ月,mFOLFOX6先行例の奏効期間3.5カ月,二次治療のS-1/CPT-11は2例が治療継続中で,有害事象は,S-1/CPT-11でGrade3の全身倦怠,mFOLFOX6でGrade3の発熱が各1例,12例中8例に末梢神経障害を認めた。QOL評価はS-1/CPT-11が高く,mFOLFOX6は持続点滴で生活の制限との理由から敬遠された。
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日本外科系連合学会 | 論文
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