大学病院職員の乳がん検診受診状況と職域検診の要望に関する調査
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概要
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順天堂大学附属病院(本郷地区)の35歳以上の女性職員を対象として乳がん検診の現状についてアンケート調査を行った。調査期間は平成20年度12月15日~平成21年1月10日に行い,対象者420名に対して237名の回答を得た(回答率56.4%)。職員で乳がん検診を行ったことがあるのは28.9%であった。マンモグラフィ併用の乳がん検診は16.6%であった。定期的に乳がん検診を行っているのは8.4%にすぎなかった。乳がん検診を受けたきっかけについては,第1位は「年齢的に検診の必要性を感じた」であった。一方,乳がん検診を受けたことがない理由は,第1位は「検診を受ける機会が少ない」であった。乳がん検診率と自己検診の関係をみると,自己検診をする群のほうが,乳がん検診率が高かった(p<0.001)。乳がんの職域検診の希望を問うと,「はい」63.1%,「条件によって」29.7%,「いいえ」7.2%,の結果であった。医療機関に勤務する職員であっても,乳がん検診受診率は低く,その理由としては検診受診の機会の少なさが考えられた。職域検診に対する要望が高かったことからも,職域検診が乳がん検診受診機会の一つとして提供されることによって,乳がん検診受診率向上の可能性があることが示唆された。
- 日本乳癌検診学会の論文
日本乳癌検診学会 | 論文
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