地域で活躍する乳腺クリニック―乳癌検診・診療における役割と現状・今後の課題 乳癌治療における乳腺クリニックの役割
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概要
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乳癌診療においては,がんセンターや大学病院,総合病院とともに乳腺クリニックも大きな役割を担っている。当クリニックの診療実績として2008年の乳癌手術件数261件,術前術後化学療法91症例,術後照射紹介123症例(紹介先は5施設),骨シンチ撮影依頼260症例以上(手術時および定期検査)であった。現在,進行・再発乳癌で化学療法継続中48症例。一次検診として地域マンモグラフィ検診年間約700件,地域マンモグラフィ読影年間約2,000件。一次検診や人間ドックなどからの精査依頼年間1,000件以上で,マンモトーム生検依頼を受けてのマンモトーム生検は年間約30件である。一般市民を対象とした講演会や患者・家族を対象とした勉強会,交流会を通して検診の啓発やサポートにも力を入れている。一方,ホスピスや在宅支援との連携がマンパワーや採算面から課題となっている。乳腺クリニックは各診療科のスタッフや機器が同施設に集約されていないというデメリットを地域診療機関と有機的な連携の構築により補い,患者のニーズに応えていく努力によって,地域連携の中で継続的にその機能を果たし,発展させていくことが可能である。
- 日本乳癌検診学会の論文
日本乳癌検診学会 | 論文
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- タイトル無し