マンモグラフィ検診の検証(3)日本におけるマンモグラフィ併用検診の過去・現在―同時併用検診と要精検率低下策―:―同時併用検診と要精検率低下策―
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概要
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日本では,1987年に視触診による乳癌検診が30歳以上に対して開始された。しかし,その後の研究で,日本人においても欧米と同様にマンモグラフィ検診は感度および早期乳癌比率が良いことが示され,2004年に厚生労働省から40歳以上に対してマンモグラフィ併用検診を行うよう通達が出された。現在の日本における課題は受診率の向上であるが,受診率が向上した場合,要精検率が高いと検診の不利益の部分が増加してしまう。感度を高く保ったまま要精検率を低下させるためには,同時併用検診が有効である。その考え方は,マンモグラフィ上で脂肪濃度の部分は触診で硬く触れても要精密検査としないというものである。同時併用検診により,視触診単独検診の要精検率が1.0%から0.7%に約30%の低下を示した。さらに,この方式はマンモグラフィ上の高濃度部分をよく触れることによって,感度の上昇が期待できる。また,マンモグラフィ単独の要精検率を低下させるためには二重読影で判定の分かれた症例に対する第三読影が有効である。
- 日本乳癌検診学会の論文
日本乳癌検診学会 | 論文
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- タイトル無し