デジタルマンモグラフィを用いた乳癌検診に関するアンケート調査―その1―:―その1―
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
デジタルマンモグラフィ装置を導入した全国の1,900施設に対し,アンケートを郵送し,デジタルマンモグラフィを用いた乳癌検診の施行状況,ハードコピーやソフトコピーなどの読影方法およびcomputer-assisted detection(CAD)の使用状況や期待について調査した。そのうちデジタルマンモグラフィを用いた乳癌検診の施行状況について報告した。アンケートの回収率は43.2%であった。デジタルマンモグラフィ装置は普及程度にまだ地域差はあるが,普及度は高い。デジタル装置の中でもコンピュータラジオグラフィ(CR)システムの割合が83%と高く,ハードコピーにて検診マンモグラフィを読影する比率が半分を超えるのが本邦の特徴であった。同時併用方式への参加率が56%と比較的高いことも影響していると考えられた。比較読影は,全例および必要症例のみを含めると約4分の3と比較的高率に行われている。平均乳腺線量は全体で0.7~3.54mGy(平均:1.71mGy)であった。GE社Senographe 2000D/DSは平均1.47mGyであり,CRシステム(FCR,PCMシステム,コニカCR)と比較すると,有意に平均乳腺線量が低かった(Tukey検定;p<0.0001)。デジタルマンモグラフィ装置の精度管理に関しては,モニタ管理など不十分な点もあるが,施行していると回答した施設が多く,今後の管理法のさらなる改良が望まれる。
- 日本乳癌検診学会の論文
日本乳癌検診学会 | 論文
- Characteristics of Patients with Interval Breast Carcinomas.
- Evaluation of Mass Screening for Breast Cancer Conducted under the Health and Medical Service Law for the Elderly and the Actual Conditions of Health Insurance Administration in Zentsuji City.
- Two Cases of Mucinous Carcinoma of the Breast Manifested as Interval Cancer.
- Breast-Conserving Therapy for Breast Cancer Patients Showing Mammographic Evidence of Calcification.
- タイトル無し