デジタルマンモグラフィーソフト診断の応用(2)デジタルマンモグラフィ:モニター診断の経験から
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概要
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当院では開院当初からフルデジタルマンモグラフィ(GE社:Senographe 2000D)のモニター診断によるフィルムレス診療が行われてきた。したがって当院の症例・診断をスクリーン・フィルムシステムと直接比較することは困難であるが,長年親しんだフィルムMMG読影からモニター診断に変わっての実感を整理してみる。【長所】1)拡大,階調変化等の機能が診断の助けになる。2)皮膚や皮下等の乳腺外情報も同じ画像から手軽に得られる。3)フィルムを探す手間なく,モニターがあればいつでも見られる。4)基本的には従来のフィルムMMGとほぼ同様に診断可能である。【短所】1)高精細モニターの設置台数に限りがあるため,実際の診療やカンファレンスの多くの場面で何らかの代替画像を使わざるを得ない。2)モニター機能を十分生かそうとすると,一症例あたりの読影時間がやや長くなる。3)石灰化の形状に関しては,拡大や階調変更によりやや印象が変わり,従来の判定にあてはめようとすると迷う場合がある。【導入時の注意点】1)面倒でもモニターに向かい機能を生かした読影に努める。2)診療形態と予算を考慮して高精細モニターの設置台数や場所を導入前に十分検討する。3)結局はフィルムMMGで養った読影力が基本となる。
- 日本乳癌検診学会の論文
日本乳癌検診学会 | 論文
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