乳癌検診‐受診率向上のためにすべきこと(5)スポーツ参加型啓発活動による検診受診率の経年的変化‐日本女子テニス連盟ピンクリボンレディーステニス大会参加者調査より‐:―日本女子テニス連盟ピンクリボンレディーステニス大会参加者調査より―
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概要
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2002年3月本邦初のスポーツ活動参加型乳癌啓発活動がNPO法人乳房健康研究会により行われて以来, 近年各地でさまざまな手法で啓発イベントが開催されるようになった。このようなスポーツ参加型活動が受診率向上に有効であるかを検証することは, 今後の活動内容の見直しや継続を計画するために重要である。スポーツ参加型乳癌啓発イベントの一つとして, 日本女子テニス連盟では2003年より全国47都道府県からのアマチュアテニスプレーヤーの参加者を募り, ピンクリボン女子テニストーナメントを開催してきた。2003年第1回大会より2005年第3回まで, 大会参加者へのアンケート調査を行い, 乳癌認識と受診行動の変化の検討を行った。出場人数は2003年7,201名, 2004年7,846名, 2005年8,572名と年々増加がみられている。アンケート質問項目は乳癌検診受診状況で, 自己検診およびマンモグラフィ検診の実態について経年変化を検討した。乳癌検診受診率はほぼ経年的に増加し, 特に, 内訳としてマンモグラフィ検診の受診率は2003年21%から2005年26%と増加していたことから, イベント型啓発活動は乳癌検診受診行動を改善する可能性を示唆している。一方, 自己検診施行率は53%から22%へと減少しており, 必要な乳癌検診の手段や組合せなど, 正確かつ継続的な知識情報の提供が動機の向上とともに不可欠であり, 今後のより有効な啓発活動を展開する上での課題と思われる。
- 日本乳癌検診学会の論文
日本乳癌検診学会 | 論文
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