消化管超音波検査が術前診断に有用であった小腸憩室炎の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
腹部超音波検査で診断された小腸憩室炎の1例を報告する.症例は79歳男性で,右下腹部痛と発熱のため来院した.右下腹部に限局した腹膜刺激症状を認め,症状からは急性虫垂炎,大腸憩室炎が疑われたが,腹部超音波検査,CT検査にて虫垂の腫大や上行結腸の炎症性変化は認めず,終末回腸に強い壁の肥厚性変化と小腸憩室,膿瘍形成を認めた.小腸憩室炎の腸間膜内穿破による腸間膜膿瘍の術前診断で回盲部切除術を施行した.バウヒン弁から10 cmの終末回腸に憩室を認め穿通し腸間膜膿瘍を形成していた.病理組織学的所見と併せて,回腸憩室穿通による腸間膜膿瘍と診断した.腹部超音波検査は術前診断に非常に有用であった.
- 一般社団法人 日本超音波医学会の論文
一般社団法人 日本超音波医学会 | 論文
- 腎泌尿器疾患の超音波診断‐腎細胞癌の超音波像‐
- 左室内腔形態と左室内非同期(dyssynchrony)との関連についての検討
- 硬変肝表面結節像の超音波検査による分類―腹腔鏡検査による肝表面像との比較検討―:-腹腔鏡検査による肝表面像との比較検討-
- 腹腔鏡下手術に腹腔鏡用超音波が有用であった再発粘膜下腫瘍の1例
- 消化管超音波検査が術前診断に有用であった小腸憩室炎の1例