心臓血管外科手術中のTCDモニタリング
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概要
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心臓血管外科術後脳障害の機序は脳循環不全と塞栓である.経頭蓋超音波検査(TCD)を術中に行うことで一度に両者の検出が可能である.しかし,高齢の日本人では,側頭骨から中大脳動脈(MCA)を検出することが難しいため顎下部からの頭蓋外内頸動脈(ICA)でのモニタリングが推奨される.TCDによる脳血流速度は人工心肺や脳分離体外循環時の潅流量の目安になる.術中の微小栓子シグナル(HITS/MES)の殆どは微小気泡を示すが,数が多いと脳障害を起こす.多数のHITS/MESが検出された際には術後の脳保護治療が必要である.
- 一般社団法人 日本超音波医学会の論文
一般社団法人 日本超音波医学会 | 論文
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