感染性心内膜炎を発症し,左心室内にアスペルギルスによる巨大な多房性疣贅が見られた急性リンパ性白血病の1例
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概要
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症例は36歳, 男性. 2004年5月急性リンパ性白血病を再発した. 入院後持続的な抗菌・抗真菌剤の投与にもかかわらず38度を超える発熱を認めたため心エコー検査を施行した. 左心室内の僧帽弁腱索に付着する多房性で可動性を有する疣贅様エコーを多数認めた. 病理解剖の結果, 疣贅はアスペルギルスによる菌塊で心内膜はアスペルギルスで一様に覆われていた. アスペルギルスは一般的に心筋膿瘍を作り, 疣贅性心内膜炎を呈することは少ないとされている. 左心室内にアスペルギルスによって形成された巨大な疣贅を心エコー検査にて描出し得たので報告する.
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一般社団法人 日本超音波医学会 | 論文
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