Tissue Tracking法を用いたペースメーカ刺激部位の同定
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概要
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目的 : 組織ドプラ法によるtissue tracking法は心筋の時間毎の移動距離をカラー表示する方法である. この方法を利用し, ペースメーカリードの刺激部位を検討した. 方法 : 対象は恒久式ペースメーカ植込み術を施行された30例. 結果 : 2Dエコー図四腔像で最も早く移動を開始する収縮最早期の心筋は赤色で表示され, この部位をペースメーカリードの電気刺激部位と同定できた. 検査時ペースメーカ調律であった20例中7例は赤色部位が心室中隔に, 11例は右室心尖部に見られた. さらに, 赤色部位に複数の関心領域を設定し, 時間距離曲線で解析した結果, ペースメーカリードのanchor部位を同定できた. 結論 : 組織ドプラ法におけるtissue tracking法により, ペースメーカリードの電気刺激部位を同定できた.
- 一般社団法人 日本超音波医学会の論文
一般社団法人 日本超音波医学会 | 論文
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