研究 老年者徐拍例の心室ペーシングによる左心機能の検討
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概要
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ペースメーカの適応のある老年者(62~78歳)徐拍例9例において,右室ペーシングにより心拍数を50/分より130/分の範囲内で変化させ,心拍出量,動脈圧ならびに肺動脈楔入圧を測定して心拍数の左心機能に及ぼす影響を検討した.最大心拍出量を示す心拍数が70/分を越える例は3例のみで,6例においては70/分以下であり,それ以上の心拍数では心拍出量は不変または減少を示した.心拍数増加時に肺動脈楔入圧は2例において不変,6例において上昇を示し.左心機能の低下を認めた.老年者においては,至適心拍数が成人例に比し,低い可能性が示唆された.
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公益財団法人 日本心臓財団 | 論文
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