第16回心臓性急死研究会 健診で発見された致死的不整脈の2症例
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概要
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症例1は37歳男性.1カ月前より動悸を自覚するも放置.00年2月健診受診時,心電図にて1度房室ブロック,完全右脚ブロック,左軸偏位を認めた.心エコーにて心室中隔の菲薄化を認め精査目的で入院.同日のモニター心電図にて間歇的な完全房室ブロックを認めた.心臓カテーテル検査では冠動脈は正常.左室造影では,前壁の壁運動低下を認め,心筋生検にて心サルコイドーシスと診断.電気生理学的検査で持続性心室頻拍が誘発され,ICD植込みを行った.症例2は41歳男性.健診で左軸偏位を指摘されていた.02年8月健診にて期外収縮頻発を指摘され受診.心電図にて左軸偏位,右室起源の2種類の期外収縮頻発を認めた.心臓カテーテル検査で両室の軽度壁運動低下を認め,右室中隔より心筋生検施行し,心筋の脂肪変性を認めた.電気生理学的検査にて左脚ブロック型の持続性心室頻拍が誘発され,late potential陽性とあわせて催不整脈源性右室心筋症(ARVC)と診断し,ICDの植込みを行った.
- 公益財団法人 日本心臓財団の論文
公益財団法人 日本心臓財団 | 論文
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