第10回体表心臓微小電位研究会 フクダ電子社製FDX-6500とART社製1200EPXの加算平均心電図の比較
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概要
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【目的】ART社製1200 EPXとフクダ電子社製FDX-6500の両機種で記録した加算平均心電図(SAE)を比較検討した.【方法】外来患者250例(男性153例,女性97例),平均年齢59.0±13.5歳を対象とし,両機種でSAEを記録し, TD解析各指標,心室遅延電位(LP)判定について検討した.【結果】1. EPXとFDXのfQRSは104.0±19.7, 125.9±18.9, RMS40は45.1±33.8, 27.6±24.3,LAS40は30.7±13.4,35.9±12.5で2機種間に有意差を認めた. 2. fQRSはr=0.738, RMS40はr=0.193,LAS40はr=0.395と相関関係を認めた. 3. 両機種間のLP判定の一致率は71.3%であった. 4. 自動計測でQRSの開始点をP波の開始点と誤認する例がFDXに8.0%あった.【総括】TD解析各指標は,両機種間で有意差を認め,LP判定の一致率は71.3%であった.FDXではQRSの開始点の手動補正が8.0%に必要であった.
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公益財団法人 日本心臓財団 | 論文
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