研究会 第11回 心臓核医学研究会 負荷T1-201心筋SPECTによるhibernating myocardiumの評価
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概要
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PTCAにより左室壁運動異常が改善あるいは不変を呈した例を対象として, 術前にhibernating myocardiurnの診断が可能であるか否かと, 術後の負荷Tl-201SPECT所見の変化について検討した.左室壁運動異常を認める領域の責任冠枝にPTCAを施行した7例(7冠枝, 18区域)を対象とし, PTCA前後に運動負荷Tl-201SPECTを行い, 再分布現象(Rd)と%Tl uptakeを評価した.PTCA後7例(18区域)中5例(13区域)に壁運動異常の改善が認められ, hibemationと診断しえた.負荷Tl-201 SPECTではこの5例(13区域)にすべてRdを認めた(完全Rd1例・2区域, 不完全Rd4例・11区域).また初期像における%Tluptakeは術前54.3±19.4%から術後78.8±19.2%(p<0.01)と改善を認めた.Hibernationの区域はすべてRdしたことより, 負荷Tl-201 SPECTはhibemating myocardiumの診断に有用であると考えられたが, 再狭窄がないにもかかわらず, 術後の負荷Tl-201 SPECT でRdを生じる区域が6/13存在した.
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