症例 鏡像型右胸心に合併した心室中隔欠損症の1手術治験例
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概要
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最近,私どもは鏡燥型右胸心に心室中隔欠損症を合併した18歳, 男子症例を経験し,手術的治療によって治癒せしめ得たので報告する.患者は乳児期には気道感染が頻発したが以後発育に異常なく,最近体動時の呼吸困難を訴えて来院した.諸検査によって鏡像型右胸心に心室中隔欠損症を合併していることが判明したが,診断的には心電図,心血管造影法,右心カテーテル法などが有用であった.肺動脈圧は 55/13mmHg, 短絡率は87.5%であった.体外循環下に開心術を施行し直径1.Ocmの皿型心室中隔欠損を閉鎖した. 最近の文献調査によれば,鏡像型右胸心の約半数は心奇型を合併し,かつ合併奇型の約半数は大血管転位や総房室弁口遺残などの複雑心奇型であると言われている.しかし,ほかの約半数は根治手術が可能であって,しかもその手術成績は良好であので病態を精査の上手術療法を行なうことが好ましいと思う.
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公益財団法人 日本心臓財団 | 論文
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