臨床 肺高血圧を伴う三尖弁閉鎖症
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概要
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過去17年間に臨床,心カテーテル,心血管造影,剖検所見より肺高血圧と診断した25例の三尖弁閉鎖を経験した.内訳はI型12例,II型11例,III型2例で,1カ月~17年間の経過観察を行い検討を加えた.肺動脈圧を測定したのは16例で,収縮期圧で40~130mmHg(13例が80mmHg以上)であった.<BR>予後の上からI型では,(i)乳児期心不全が強く肺動脈絞扼術施行が必要であった群,(ii)心不全で発症するが経過観察中次第に肺血流減少をきたす群,(iii)心不全軽く経過観察中に肺血管床閉塞へ進行する群,の3群に分けられた.II型では,(i)大動脈縮窄ないし大動脈離断を合併する群と,(ii)合併しない群,の2群に分けられた.予後は大血管転換を合併するII,III型特にII-(i),III型が悪かった.剖検例については肺動脈の肺高血圧性病変について検討した.
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公益財団法人 日本心臓財団 | 論文
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